楽聖忌
1827年、ドイツの作曲家ベートーベンがウィーンの自宅で亡くなりました。多くの交響曲を作曲し、「楽聖」と呼ばれました。
3日前、甥のカールを唯一の相続人にするように遺言書を補足し、「諸君、拍手したまえ。喜劇は終ったのだ」という有名な言葉を呟きました。
29日の葬儀には2万人の市民が参列し、宮廷歌手が棺を担いでフンメルら弟子たちがそれに続きました。しかし、数々の作品を献呈され交際のあった貴族たちは誰も出席しませんでした。
…要するに当時の貴族らは、ベートーベンにあまり関心がなかったのかもしれません。